この度、成人・がん看護学教室では、2025年9月12日(金)18:00~AYA世代がん患者の意思決定支援をテーマとしたがん看護セミナーを開催しました。対面、オンラインで開催し、38名の看護職にご参加いただきました。
セミナーでは、がん研究会有明病院のがん看護専門看護師 上間美夕紀先生をお招きして、AYA世代患者への妊孕性温存療法に関する情報提供とともに、意思決定支援のプロセスや、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)等の遺伝性腫瘍と診断された若年女性患者に対する意思決定支援について、事例を交えてお話いただきました。
フロアからは、男性AYA患者の妊孕性温存療法に関する意思決定支援やがん研有明病院における妊孕性温存支援チーム活動、さらに、遺伝学的検査で陽性と診断された患者家族へのケアに関する質問があり、有意義な意見交換が行われました。
参加者の終了後のアンケートからは、「妊孕性について患者さんから時折質問もあるため、大変勉強になりました。」、「妊孕性温存と遺伝、どちらもがん患者とそのパートナー、家族、それぞれの思いを大事に考える必要があると考えさせられました。」、「事例への実践内容なのでリアリティがありイメージしやすく、倫理面でも考えさせられました。」、「関心の高い内容だったが、実際に現場ではあまり積極的に取り組んでおらず、考えるところが多くあった。」等多くの感想が寄せられました。
セミナーにご協力頂きました、上間美夕紀先生をはじめ、運営にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。このセミナーは、「次世代の九州がんプロ養成プラン」事業の一環として開催いたしました。当教室では、今後も、がん看護の実践に役立つ知識の啓発、わかりやすい情報発信に努めてまいります。
