2025年11月3日(月)、沖縄県医師会館3Fホールにて、第5回沖縄緩和ケア研究会学術集会(学術集会長:服部 政治 中部徳洲会病院 疼痛治療科統括部長, 事務局:照屋 典子 琉球大学医学部保健学科 成人・がん看護学分野)を開催しました。
本学術集会は、「知っておこう! がん疼痛治療の複合的戦略」をテーマに、県内で緩和ケアに従事する多職種(医師、看護師、薬剤師、心理士、栄養士、医療ソーシャルワーカー等)103名が一堂に会し、パネルディスカッション、シンポジウム、8題の口演発表を行いました。
パネルディスカッションでは、意思決定支援 現状と課題をテーマとして、ケアマネジャー、看護師、理学療法士、医師、それぞれのお立場から、がん、神経難病、心不全の領域における意思決定支援やACP(アドバンス・ケア・プランニング含む)の取り組みと今後の課題についてご発表いただきました。患者と医療者側との病状認識の溝を埋めるための工夫や、ACPのタイミング、気づいた医療者からの発信による多職種連携の必要性等について、有意義なディスカッションの場となりました。
シンポジウムでは、がんの痛みの治療・薬物療法とインターベンションをテーマに、がん性疼痛看護認定看護師、緩和薬物療法認定薬剤師、医師のお立場からご発表いただきました。薬物療法のみならず、神経ブロック、脊髄鎮痛法等、さまざまな治療法を医療者が理解した上で、県内で難治性がん疼痛に苦悩する患者への治療に関する連携体制の必要性について活発な討論が行われました。
ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。




