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生物統計学研究室

生物統計学研究室

生物統計学とは

医学研究においてどのようなデータをどのように収集すれば研究課題に適切なデータになるのか、そしてそのデータをどのように解析すればデータが持っている情報を適切に抽出できるか、また解析結果を医学の世界にどのようにフィードバックできるか、そのようなことを考えるときに必要な学問が疫学や生物統計学です。またインターネットの普及とともに世の中は膨大な情報であふれていますがすべてが正しい情報という訳ではありません。目の前の患者さんに適切な医療を提供するためには、医療従事者であっても世の中の情報が科学的に正しいのか正しくないのか適切に理解できる能力が必要です。その時に重要な役割を果たすのも疫学や生物統計学の視点となります。

教員

教員氏名:米本 孝二
教員氏名:米本 孝二

教育

1年次 情報科学演習(オーガナイザー)
2年次 保健統計学、国際環境保健学(オーガナイザー)
3年次 卒業研究Ⅰ、技術卒業研究Ⅰ・Ⅱ
4年次 卒業研究Ⅱ、技術卒業研究Ⅲ

研究

  • 生物統計家として統計手法の開発を行うとともに、多くの医学研究に生物統計家として関わっている。

社会貢献活動

  • 先端医学研究センター生物統計分野と共同で、疫学・生物統計学公開講演会
  • 先端医学研究センター生物統計分野と共同で、疫学・生物統計学実践勉強会
  • 先端医学研究センター生物統計分野と共同で疫学・生物統計学実践勉強会アドバンスド
  • 九州大学医学部非常勤講師、久留米大学バイオ統計センター非常勤講師、山口大学医学部非常勤講師

メンバー

  • 教授 1名
  • 客員研究員 1名
  • 大学院
    博士後期課程
    3年生1名
    2年生1名
    1年生1名(兼 客員研究員)
    博士前期課程
    2年生1名
  • 学部 
    4年生
    看護コース5名
    3年生
    看護コース8名、検査コース1名
  • 卒業生
    2021年度 学部
    看護コース8名、検査コース2名
    2020年度 学部
    看護コース4名

主な卒研テーマ

各学生の興味に応じて、様々な課題に対し研究を実施することが可能です。これまでの卒研は下記のようになっています。

2021年度卒業研究

看護コース(8名)
城間 梨南 「Patient Reported Outcome (PRO)とは?ー世界におけるPROの動向ー」

金城 日菜子「日本におけるPatient Reported Outcome (PRO)の状況」

大田 茜  「小児科領域でもPatient Reported Outcome (PRO)は有用なのか?」

知念 明日香「子どもの視力の時代推移とその要因の考察」

嘉数 輝士 「「飲酒は少量でも身体に悪い」は日本人にも当てはまるのか。」

上江洲永遠 「HPVワクチン接種の副作用に関する論文の文献レビュー~統計的視点から~」

宇久田 菜美「沖縄県における孤独死に対する飲酒習慣の影響 ~法医学データとオープンデータから見えること~」

瀬戸春菜  「エピネット日本版サーベイランス公開データからみる針刺し・切創事故の動向 〜分析法の考察とともに〜」

検査コース(2名)
久場 兼槙 「医療におけるArtificial Intelligence (AI)〜AI手法の性能比較〜」

渡嘉敷 秀樹「医療におけるAI~AI判定手法におけるcutoff値の決め方の影響評価~」


2020年度卒業研究

小笠原萌花 「日本のウツタインデータを用いた研究におけるイレギュラーデータ取り扱いの現状~ビッグデータの時代に必要な視点~」

友寄伊織 「特定健康診査におけるメタボリックシンドロームについて~日本人を対象とする様々な基準の比較より~」

浦崎祐華 「栄養疫学において食事パターン抽出法の違いが研究結果に与える影響~メタボリックシンドロームの研究を通して~」

名嘉哲周 「ラーメン店の店舗数は本当に脳卒中死亡率と関連するのか」

メッセージ

生物統計学の視点を持ち、統計解析も実施できる人材として医療の現場に出ることができると、その施設においてとても重要な役割を担うことができるようになります。また保健学科で生物統計学を学ぶことができる大学は数少なく、本学科の大きな特徴です。ぜひ琉球大学にて一緒に楽しく学びましょう。




2021卒研発表会集合写真





2021卒研発表お疲れ会集合写真