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医学部保健学科小林潤教授が大山健康財団賞を受賞

2024年05月05日(日)

大山健康財団は、発展途上国において長年(原則として10年以上)医療協力に尽くし、特に感染症対策に尽力した医療関係者を対象とし、公募により毎年1回、原則として1名に「大山健康財団賞」授与してきています。今回第50回の受賞者として医学部保健学科教授の小林潤氏が選ばれました。令和6年3月14日に東京・霞山会館で授与式と祝賀パーティーが開催されました。本賞は過去には琉球大学初代病院長・WHO顧問・小張一峰先生(第一回1974年:受賞当時長崎大学教授)、WHO事務局長・中嶋宏先生(第20回1993年)、琉球大学医学部保健学科名誉教授・宮城一郎先生(第25回1998年)、国際NGO法人 ロシナンテス理事長・川原尚行先生(第41回2014年)等、国際行政、国際的研究、国際社会貢献等の幅広い分野から貢献された者が選出されています。

以下評価された業績内容です。

小林 潤氏は、故竹内勤慶應義塾大学名誉教授が牽引してこられた橋本イニシアチブ事業においては、寄生虫症対策を、学校を基盤として展開することで成果を上げてこられましたが、その後、これらを他感染症全般対策、栄養教育や水と衛生の整備に発展させ、さらに近年では思春期の課題であるメンタルヘルス、性教育への普及にも取り組まれ成果を上げられています。また、2008 年にはミャンマー難民への保健医療支援として NPO 法人メータオ・クリニック支援の会を設立され、15 年間にわたって継続して草の根の人道支援活動を実施され、2021 年のミャンマー軍事クーデター直後には、避難民に保健医療分野で直接支援できる唯一の団体として、タイ・ミャンマー国境地帯の避難民 20 万人を対象に大型プロジェクトを展開されました。

小林氏が中心となって 2010 年に設立された国際学校保健コンソーシアムは国際的なシンクタンクとして広く認められ、アジアのハブとなっています。WHO 等の国際機関を支援する等で国際的政策策定を行い、同時に研修コースを運営し低中所得国の人材育成にも寄与され、100 人以上の実務家養成にも実績を上げられています。さらに、新型コロナウイルス・パンデミック当初から感染症対策の強化は生徒へのメンタルヘルス等の副作用に至ることを警告され、アジア太平洋地域での学校閉鎖の早期取りやめに繋げられたほか、パンデミック後の学校保健政策の再構築の指針も示されました。以上のように、小林氏は学校を基盤とした感染症対策の国際的推進と難民・貧困僻地等の脆弱性のある人々に対する健康改善に対して、草の根人道支援活動及び政策提言の両面から長年寄与され、これらの成果は国際学術雑誌へ 140 篇以上の論文として掲載されています。